水先人の資格
水先人の資格ってどういうの?
水先人とは、多数の船舶が行き交う港や海峡、内海において、それらの環境に精通することが困難な外航船の船長を補助し、船舶を安全に効率的に導く資格のある専門家のことをいいます。
水先人免許は国家資格であり、現在、日本には水先人が港域や水域を案内する水先区は39ヶ所あります。
水先人の中には、強制水先区と呼ばれる、一定の大きさ以上の船舶には水先人の資格者の乗船を義務付ける水先区もあります。
水先人資格の取得要件としては、船長として総トン数3,000トン以上の船舶への3年以上の乗船経験があることが必要です。
また、先人資格の取得要件としては、一般的法規や操船技術に関する国家資格試験(一次試験)に合格することも必要です。
水先人の資格一次試験合格後に、水先人になろうとする水先区での実習を受け、その水先区に関する国家試験(二次試験)に合格しなければなりません。
水先人資格一次試験、二次試験合格者には、国土交通大臣より水先人資格免許が交付されます。
水先人資格免許は5年ごとに更新しなくてはなりません。
水先人資格者の業務の分類としてはまずベイパイロット(Bay PILOT)があり、海峡や内海の水域を通って船舶を港の入口付近まで操縦する航行業務を行います。
次に水先人資格者の業務の分類としてのハーバーパイロット(Harbor PILOT)ですが、これは港の入口付近から港内の岸壁まで船舶を操縦する港内業務を行います。
かつては、水先艇による船舶の誘導を行い、水先人資格者が直接乗船して案内をしないこともあり、「水先案内人」と呼ばれたこともありました。
しかし、現在この方法での誘導は行われておらず、水先人資格者は直接船舶へ乗船し、水先人資格者は船長に港や海峡、内海の情報が書かれた「水先情報カード」を手渡します。
船長からは水先人資格者へ船舶の載荷状態,推進器・操船機器に関する情報などが書かれた「パイロットカード」を手渡すことで互いの意思疎通を図り、GPSなどを用いて地上と連絡を取りながら船長を補助し、船舶を目的の場所まで安全に誘導することが業務です。